「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」
福沢諭吉さんの有名な言葉ですが、
この後に諭吉さん自身も
でも「実際には貧富の差や身分の差があるのはなぜだろう？」と自問したといいます。
なぜなんでしょうね？
それは私にも分かりません。
が、私も小さい頃から
『上の人が偉い人』という認識はありました。
小さい頃からということは、
きっとそういう風潮だったのでしょう。
ということで、
目標もなにもなかった
サラリーマン時代に
上を目指してみたことはあります。
なにせ仕事上での目標って
それしか思い浮かびませんでしたから。
でも、なんだかすごーい違和感があるのです。
「なんかオレ似合ってないな」
という気持ちです。
なので、偉くなりきることもできずに
リタイアして今に至っているわけですが、
おかげさまで、ここ数年
ぐりん！と自分の価値観のあちこちに
変化がありまして
その中の一つに
「上より下の方が偉いのでは？」
という思いがあります。
人に『上下』や『偉い・偉くない』なんて無い
というのは確かにそのとおりなのですが、
『尊敬できる存在』と『そうでもない存在』が
いるのは、たぶん納得していただけると思います。
尊敬できる存在が
『上にいるか？』『下にいるか？』
ということです。
若い頃は『上』にいると思っていました。
ある程度の年齢になると、その組織の偉い人と言われる人達と話もできるようになります。
そこで「アレ？」となるわけです。
『思ったほど尊敬できるわけでもない』
ことに気づくのです。
「オレこのままココにいていいの？」
という疑問もわいてきます。
そこで組織的なものから離れて
自営業をしているわけです。
で、日々いろんな人に支えられ、
いろんな出来事に支えられ、
なんとかかんとか生きてるわけですが、
それでちょっと気づいちゃったんです。
下から支えてくれてる人たちの方が
「尊敬できるぞ」
「心から頭下げれるぞ」と。
さらにいうと、
足元をみると、
いつもささえてくださってる大地
地球さんがおわします。
みんなを支えてくれてます。
とんでもない存在です。
ということで『下から支える存在』
今ではそれが私の目標でもあります。
PS.社会的に上の立場にいる方々にも下支えしてくださっている方が大勢いらっしゃることも言い添えておきます。
